第4回の記事で、人物や動物以外のモノも動かす事が出来るという内容でした。
今回はUIをアニメーションさせることで、得られる3つの大きな効果をご紹介させていただきます。
強調させたいボタンやテキストをアニメーションさせることで、
静止している時以上に、ユーザーの目を引き付けやすくなります。
例えば、強調させたい「イベント開催中」であったり、操作ミスを喚起する注意文「●●しますがよろしいですか?」です。
ユーザーを誘導させたい場合にも、ボタンやテキストを強調してアニメーションを入れることにより、ユーザーが迷わず行動出来るようになります。
例えば、バトル終了時の
・獲得経験値
・獲得アイテム
・レベルアップ
・画面を次に進めるボタン
と順々にアニメーションさせることで視線を誘導するとともに、視覚的に楽しませる事ができます。ユーザーとしては演出を楽しみながら、テンポよく情報を取得できますので、ストレスを感じることなくプレイする事が可能です。
既にほとんどのコンテンツで採用されていますが、ガチャや合成演出などで、何がどうなるというプロセス~結果が出るという場面においても、そこにアニメーションを用いればユーザーに伝わりやすくなります。
また画面遷移などでも有効です。
例えば、ゲーム画面からホーム画面の遷移をするときに、雲が画面を覆って、開ける。という画面遷移アニメーションを入れることで、ユーザーは「キャラクターたちがいる世界を上空からのぞき込んでいたのだ」と理解することができます。
人同士のコミュニケーションにおいて、話しかけて相手が無反応だった場合、ストレスを感じます。伝わっているかどうか分からないからです。
話しかけられた側は、うなずいたり、表情を変えたり、返事をしたり、とリアクションをし、円滑なコミュニケーションを行っています。
UIにおいても同じことが言えます。ボタンを押した際に無反応な場合、ユーザーにストレスを与えてしまいます。押せたかどうか分からないからです。
ボタンには押した時に何らかのアニメーションにおけるリアクションを入れることで「押した」ということを理解でき、ストレスを感じることがありません。
人との会話のように、普通のことなら普通のリアクション。重大なことなら大きなリアクション。まさにUIがプレイヤーと会話をするようなアニメーションを施していくことで、ストレス無く気持ちよいプレイを提供することができます。
ここで重要なのは、発生する“こと”に対する適切なアニメーションをリズムよく設計していくことです。“こと”に対して適切でなかったり、リズムが悪かったりすると不快感を与える結果になりますので、なんでもかんでも派手なアニメーションさせれば良いという訳ではありません。
“前後の文脈“を考慮してアニメーションづけする必要があります。
UIアニメーションは、ユーザーに世界観を伝える役割と、情報を伝達する役割があります。 施したアニメーションをユーザーに見て楽しんでいただけるのみならず、解りやすく快適にプレイいただけるために、適切なUIアニメーションを選択する必要があります。
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